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気まぐれエッセイ    

●あしが欲しいぃぃ!! (2001年 10月記 No4)

「あし」といっても「あんよ」ではない。ネパールでの移動に必要な車なり
バイクのことだ。
現在ネパールの家には自転車が1台あるだけだ。それもマウンテンバイク
なので2人乗りもできない役立たずである。最初のうち出かけるときはサファー・
テンプーを利用していたが、乗りたいときに待っても待っても満員だったり、
雨の日には足の上にどろどろの荷物を置かれたりして、できれば乗りたくない
ものなのだ。どこまで乗っても5ルピーという安さはうれしいけど、やはりきつい
ときもあるのだ。

現在のクマールのあしは、自転車と歩き。どこまででも歩く、とにかく歩く。
わたしも歩くのは嫌いではない。20歳のとき、年末から年始にかけて名古屋駅
から伊勢神宮まで、約260kmを5日間かけて歩いたこともある。歩くのも
早い。しかし、カトマンズの排気ガスの中を歩くのはとっても大変だ。
ときどき、防毒マスクのようなものを装着して歩いている外人を見かけるが、
その気持ちはよくわかる。

ネパールでは自家用車はまだまだ一般的ではなく、贅沢品だ。高くてとても手が
出ない。バイクやスクーターは乗ったことがないのでカトマンズの雑踏を走るのは
ちょっと怖い気もする。仕事でどうしても必要になれば迷わず買うだろうが、今は
無くてもなんとかなる。でも歩きやテンプーには限度がある。ここは気合を入れる
意味でも思いきってスクーターから始めるか!しかし、維持してくだけの収入がない!

でも、歩きも悪くないと思うときもある。いつも前を通る店のあばちゃんと顔見知りに
なったり、面白い小物を見つけたりと、小さな発見をしながら歩くのも面白いものだ。

日本人として、ネパールで楽しく自分の欲求を満たしながら生活していくためには
やはり少しでも日本に近い環境に持っていくことが大切だと思う。そのためには
出費はいたし方ないことだ。
しかし、今のわたしにとっては、カトマンズのいろいろな顔を見て歩くことも大切だ。
仕事につながるヒントを見つけることができるかもしれない。物事には順序がある。
今のわたし達はまだ「あし」を持つ段階ではない。

「自家用車でナガルコットにかよう」ことを楽しみに、なんとしても仕事でお金を稼ぐぞ!
と、決意を新たにしたのだった。

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